●本当に欲しいもの●
本日、デイサービスから帰宅したいっくんが、一目散にキッチンのゲートの前に行き、ガシャガシャしながら元気に、「ぱぁーーーーーんーー!!」と要求してきました。
いや帰ってくるなりかい。と思いつつ、あぁ、アンパンマンのパンね。
と私は迷うことなくいつものアンパンマンスティックパンを渡しました。
いっくんは、ちょっとだけウーン?って顔をしながらも受け取り、お腹が空いていたのか、まぁまぁ嬉しそうにガツガツ食べてました。
いつもの2本を食べ終わると、また一目散にキッチンゲートへ。
いっくん「ぱぁーーーーーんーーーっっ!!」
ガシャガシャガシャガシャ
私「えー?2本食べたじゃん~!たくさん食べたらご飯食べられなくなるよ~」
(実際そんなことあったことない)
いっくん「ぎゃああああああああああああ」
ガシャガシャガシャガシャ
はぁ…ま、いっか。
とその後結局あと4本食べました。(アンパンマンパンなくなった…)
それでもまだ欲しがるいっくん。
さすがにもうダメだよ、と言い聞かせ、いつものように泣きながらママを叩き、叩いちゃダメだよと叱られを繰り返してげっそりしてました。
お昼寝もほとんどしてなかったみたいなので、眠くて機嫌悪いんだろうなぁくらいにしか思ってなかったんですが。
いっくんが寝たあと、冷蔵庫を開いて目に入ってきた東京ばななを見て、私はふと昨日の夜のことを思い出しました。
昨日は旦那さんが東京出張から帰ってきた日でした。(今月2回目)
お土産はド定番の東京ばなな。
私は内心ちょっと残念だったけど、いっくんが好きそうだから、と理由を聞いて即納得。
うん、確かに絶対好きだわ。
いっくん「ちぇーーーーちぃ♡(ケーキ)」
予想を裏切ることなく、大喜びで食べるいっくん。
マコトさん「イチロウ、ちゃんとおっちゃんして食べるんだよ。」
※おっちゃん→座る(北海道弁)
大好きな甘いものなので、素直に言うことを聞き、パパの人をダメにするクッションにちょこんと座って食べるいっくん。(かわいい)
一瞬で1つの東京ばななが消え、颯爽と箱を開いて2つめ突入。
いやこれほっといたら全部食べるデショ。
ってなわけで、いっくんの目を盗んでそっと冷蔵庫へ。
2つめも人をダメにするクッションにて、あっという間に消え、箱が置いてあった場所に舞い戻るいっくんですが、見当たらなくて「あるぇ?」な表情。
(だって片付けたからね…!!)
あちこち探し始め、マコトさんの鞄の中をゴソゴソ。
マコトさん「もうナイナイよ~」
いっくん「……ぎゃあああああああああああん!!!」
もう食べられないことを悟り、私を殴りながら泣くいっくんに、「また明日食べようね~」となだめながら頭をナデナデしました。(その間、ビュンビュン飛んでくる拳を避けまくる私)
回想終了。
あ……そういえば、東京ばなな今日あげるって言ってたんだった…。
昨日は東京ばななのことを、「ちぇーち(ケーキ)」と言ってたいっくんですが、今日はたまたまパンって言っただけだったのかもしれません。
本当は東京ばななが欲しかったのかも。
そう考えると、いくらパンを食べても不機嫌だったわけが分かった気がして、めちゃくちゃ申し訳ない気持ちになりました。
まだまだ未熟すぎる母ですね。
ごめんね、いっくん。
明日こそは、東京ばなな、思う存分食べさせてあげよう。(3つくらいまでなら…)